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20代 奨学金の返還に困ったら

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの常磐麗奈です。

月々の奨学金の返還が厳しい、という人の中には、奨学金を借りる時に、返すときのことをもっとよく考えておけば良かったと、後悔している人も多いのではないでしょうか。
しかし、借りてしまったものは仕方ないですし、奨学金のおかげで大学に行けて、今の仕事に就けているわけですから、前向きに返済と向き合ってみましょう。その対処法について、月々の家計の考え方を見直し、それでもなお厳しい場合に使える、奨学金の返還に関する制度について考えていきます。

目次

返還に困ってもやってはいけないNG行動

奨学金の支払いをどうするか、お話しする前に、これだけはやってはいけないNG行動をご紹介します。

  • 延滞
  • 消費者金融から借りて奨学金の返済に充てる

延滞をしてしまうと、6ヶ月目よりペナルティとして延滞金を課されます(借入時期によって金利が変わります)。消費者金融からお金を借りてしまうと、その返済にまたお金を借りることになり、借金のループから抜け出せなくなる可能性が高まります。

でも、本当に返せない!そうなったらまず日本学生支援機構に連絡しましょう。
そして、減額返還、返還期限猶予を申し出る手続きをとります。(これらについては後述します)

でもその前に・・・
やはり、自分の生活の中で見直せるものは見直してみましょう。まず、その方法をいくつか提案します。

家計全体を見直してみる

20代の平均的年収は、国税庁「民間給与実態統計調査」によると、20〜24歳の男性で284万、女性248万円、25〜29歳が男性404万、女性326万です。

例えば25歳の女性会社員一人暮らしの方で、平均年収300万円の方を例に考えてみます。
月収25万円で手取りおよそ20万円です。支出項目は20代独身女性の支出を参考にしました。

項目金額
家賃7万円
光熱費1万円
通信費1.5万円
食費3万円
美容、衣類2万円
交際費2万円
合計16万円
1ヶ月の家計の項目別支出例

これ以外に、奨学金を払っていくことになります。月々3万円支払うと、1万円しか余裕がなくなってしまいます。もし貯蓄がなければ、このままではお友達の結婚式や、自分が万一入院した時に、大変心配です。

20代の女性会社員で、就職してまもない方、さらに非正規雇用の方は、このくらいの年収が平均的なのではないかと思います。それでも固定費として平等にかかってくるのが家賃、光熱費となります。

収入を考える

副業(アルバイト)

給料の削減というのは、会社が簡単にできることではありません。おそらく給料が減った皆さんは、残業代が減った、勤務日数が減った、そういうところが原因なのではないかと思います。今の会社で働く時間が減ったわけです。ですから、副業がOKであればアルバイトをお勧めします。残業が減った分、帰宅するのが早くなるわけですから、夜2時間でもスーパーの品出しをやってみる、土曜日にまとめてスーパーで働く(スーパーは人手不足で、いつもアルバイトを募集しています)。平日に2時間✖️2日、土曜日に6時間、時給1000円であれば、月4万ほど稼ぐことができ、奨学金の返済や貯蓄に回すことができます。

ちょっと極端な考え方かもしれませんが、もし働く時間が減ってしまった、と感じるのであれば別のところで稼ぐ方法を模索するのも前向きで良いと思い紹介しました。

自宅でネットを使った副業も流行っています。こちらもいいのですが、稼げるまで少し時間がかかります。すぐにお金が必要であれば、近所のスーパーでアルバイトをお勧めします。並行して、PCを使った副業を準備する、それはとても賢いやり方だと思います。

フードバンク(食糧支援)

フードバンクをご存知ですか?収入が低下して困っている世帯に、食糧配布をしてくれる団体です(名称は様々あります)主に、地域の社会福祉協議会や子ども食堂などで行っています。食べ物が買えないくらい困っているわけではないし・・、と思うかもしれませんが、食べ物を支援してもらえれば家賃が払える、光熱費が払える、そういう助けになるのです。現金の支援は難しいのですが、食べ物であれば、企業から食べれるけれど店頭には並べられないもの、家庭でも余ってしまった物などが集まって必要としている人のもとへ届けることができます。困っているときはこういうところを頼るのも良いでしょう。そして自分が助けられる立場になったら、今度は自分が支援をすれば良いのです。

支出を考える

一般的に収入を増やすより支出を減らすほうが簡単だと言われます。しかし、年収300万円の一人暮らし世帯は既に切り詰めてやってらっしゃる方が多いのではないでしょうか。それでも見直すとしたら、今当たり前と思って諦めていることを見直してみるといいかもしれません。

家賃

ファミリー世帯よりは簡単にできる大きな支出削減が、家賃です。ファミリー世帯は環境が変わると子供のことなどで大変ですが、独身であれば身軽に動けるはずです。安く住むことの出来る寮があれば話は別ですが、収入に問題を抱えている独身女性の多くは会社からの補助を受けることができない立場にいることが多く(契約社員など)、家賃は全額自己負担であることが多いと思います。特に都市部では家賃が高く、かといって安いところは安全面で心配かと思います。

「シェアハウス」「ソーシャルレジデンス」を活用してはいかがでしょうか。若干会社から遠くなるかもしれませんが、同じような年代の人が多く暮らしており、入居費用がかからず(普通の賃貸だと敷金礼金が必要ですが、シェアハウスはこれらがかからないことが多い)月々の家賃ももちろん安いです。ただとても狭いですが。また、若い人向けの行政からの情報なども集まってきやすいです。一人暮らしでは孤独を感じる方は特にお勧めです。今7万円ほどの家賃でも、5万円程度まで下げることができます。

携帯

よく言われることではありますが、携帯代は見直しましょう。10000円払っている人は、大手キャリアで契約している可能性が高いので、Ymobile、楽天、UQモバイルに変えるだけで3000円程度まですぐに下げることができます。今お使いの機種でできるので(要確認)何も機能は変わりません。どの通信会社を使うかというだけです。生活の質が変わるわけではないので、すぐできます。確かに事務手数料や違約金などがかかります。違約金のかからない時期に乗り換えができればいいのですが、半年ほどで元が取れますので、乗り換えをしましょう。

交際費

もし、浮いた時間が交際費に消えているなら、こちらも見直しましょう。1回5000円の飲み代を月1回減らし、その分自分一人で本を読んで、自分に向き合って、収入のことを真剣に考え、奨学金を返済する方法を調べるのです。

奨学金の減額返還制度

毎月の返還額を減らし、返還期間を延長する制度です。月々の支払いを3分の1から2分の1に減額し、返還期間を伸ばすというもので、申請は1年ごとになります。返還総額は変わりません。延滞をしないように毎月返して行きたい人むけです。また、所得制限があり、会社員など給与所得者は年収325万円以下となります。

奨学金の返還期限猶予制度

これは減額と違い、「一定期間返還を行わない」、という制度です。もちろん、支払いを停止した期間分、返還終了年月も延長し、返還総額は変わりません。こちらも一回の申請で1年間の返還猶予となります。所得制限は、年収300万円で、減額返還制度より低くなります。

書式、詳しい説明はこちらから

日本学生支援機構HP

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